■キャラの描き分けが今回は仇に

 このドラマでは毎回「悪魔の鍵」を使うことで「アクマゲーム」が開催され、その勝敗に互いの「命を預かる」という条件が付けられるわけですが、ずっとゲームのルールのユルさ、登場人物たちの作戦のセコさが目に付いてきました。

 ほんとにずっとそんな感じだったので、前回のレビューではいったんゲームの内容からは目を離して、このドラマはキャラが立ってるぞ、8人も参加してるトーナメントで、パッと見で誰が誰だかわかるのはなかなか立派だぞというようなことを書いたのですが、今回はその描き分けが仇となっていたように感じます。

 参加者のひとりに、ゲゲゲの鬼太郎みたいに前髪で片目を隠した男(福山翔大)がいます。聞けば心理学者だそうで、人の心を操ることにご執心だそうです。

 初戦で主人公・照朝(間宮)の親友である初(田中樹)に敗退して命を預けましたが、どうやら、わざと負けたようです。なんでも知ってるAI「おろち」によると、この心理学者は家族や親戚を精神的に追い込んで何人も自殺させてるとか。