■第4試合 タイムマシーン3号 vs ザ・パンチ

 第4試合は、『M-1』ファイナル経験者同士のカードとなった。今回の出場コンビの中で『M-1』ファイナリストはこの2組だけであり、実績だけ見れば“事実上の決勝戦”ともいえる対決だ。

 結成25年を迎えるタイムマシーン3号は、デビュー後すぐに『爆笑オンエアバトル』(NHK総合)に参戦すると、連戦連勝でゴールドバトラーに。同番組を象徴する人気コンビとしてその名を全国にとどろかせた。

 また、『M-1』でも05年と15年の2度決勝に進出するなど華やかなキャリアに見えるが、その中で事務所の移籍やデブネタの封印など、さまざまな苦難を乗り越えてきた。

 最近ではYouTubeでも幅広い世代に認知されるようになり、もとより「一般審査の権化」として君臨してきた強さに拍車がかかっている。

 ザ・パンチは8組の中でもっともキャリアの長い結成27年目。08年にラストイヤーで進出した『M-1』では極度の緊張によって大スベリし、さらに「死んで~」というフレーズが一部方面から問題視されるなどの不遇もあって、長く劇場中心の活動を続けてきた。

 ノックアウトステージでは「32→16」で284点、「16→8」で292点をはじき出し、存在感を示している。『M-1』から16年越しのチャンスをつかめるか。

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『THE SECOND』は今夜19時から生放送。また1組の芸人の人生が変わる。

(文=新越谷ノリヲ)