■第1試合 ハンジロウ vs 金属バット

 第1試合、この日のトップバッターとなるのはハンジロウ。結成22年目を迎えるいぶし銀の漫才コンビだ。2022年までの活動名である「しゃもじ」といえば、記憶しているファンも多いはずだ。

 08年に沖縄から上京すると、間もなくフジテレビ系の王道バラエティ『新しい波』の流れをくむ『ふくらむスクラム!!』レギュラーメンバーに抜擢され、かまいたち、ニッチェなどとともに、一度はスター路線に乗った。

 漫才だけではなくコントでも『キングオブコント』(TBS系)で3度準決勝に進むなど実力を証明しながらも、いま一歩抜け出せなかったコンビ。所属のマセキ芸能社は過去に全国放送の賞レースで優勝者を出しておらず、事務所初の戴冠も期待される。

 一方の金属バットは、今回の『THE SECOND』で唯一の2年連続出場コンビ。昨年はトップバッターで登場し、マシンガンズの勢いの前に屈したが、その実力は折り紙付き。芸歴18年目で初のタイトルを狙う。

 金属バットは、吉本所属にもかかわらず特定の劇場に所属せずに活動してきた異色のコンビだ。東西の劇場を転々としながら、常にアウエイの立ち位置で舞台に立ってきた経験は、彼らの独自のスタイルに磨きをかけてきた。

 18年から22年まで、『M-1グランプリ』(テレビ朝日系)で5年連続準決勝進出。昨年、松本人志に「いつか『M-1』で見られると思ってた。ちょっと感動してます」とまで言わしめた漫才で頂点を見据える。