今回は主にこの3人が“外部の不穏”の象徴として登場していますが、いわゆる“内部”の5人衆が全員内向きな生活態度なので、外部との接点が作りにくいんですよね。だから、内部と外部の接点が生じるときに乱暴になる。
カズキがハルトの病室にスマホを忘れていき、そのスマホに彼女から電話がかかってくるシーンがあります。
アスカがその電話に出るわけですが、なぜかアスカは電話の相手に「雪平と申します」と自己紹介をします。さらに「佐竹さんって会社の同僚の方ですよね」と詮索します。こういうケースは現実でも起こりますが、その着信が誰からであろうがアスカには関係ないし、名乗る必要もないし、着信相手の名前を確認した上で何か言うのはデリカシーがなさすぎる。迅速に「お知り合いの方でしたら、病室に忘れていったと伝えてほしい」と伝えるだけ伝えるのが大人です。おまえの自己紹介、自己主張を挟み込む場面ではない。非常識だ。
こうやって、乱暴にしか外部と接点を作れないドラマになってしまっている。急に人物が非常識になるから、ぎょっとしちゃうんですよ。次回はリコちゃんに謎の男が何かするんでしょう。ぎょっとする準備をしておきます。
(文=どらまっ子AKIちゃん)