■ハルカンの“才能”についての表現
今回の「SDM」の派遣先は、火災現場でした。現場ではフェーン現象が起きていて、大規模延焼の可能性が高い。史上稀にみる大火災になるかもしれない。そんな現場で、ハルカンが風を読みながら消防隊に指示を出し、鎮火を試みることになりました。
このドラマすごくおもしろいんですが、今後弱点になっていきそうだなぁと感じるのが、このハルカンの指示のくだりなんです。
天才的な計算能力で風を読むというロジックには納得感があるんですが、それを考えているときのハルカンが、なんかパソコンにプログラムを打ってるんです。そのあと、複雑な数式がハルカンの頭の周りにフワーっと浮かんでくるんですが、ここで表現されるハルカンの“天才っぷり”の意味が全然わからない。
例えば「天才探偵」だったら、ひとつひとつ事件を紐解いていく段取りに爽快感やカタルシスがあるし、「天才ピアニスト」だったら演奏シーンひとつで説得力を持たせることができる。「天才バッター」は逆転満塁ホームランを打つ。
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