◆ひょっとして宣孝が一番のいい男?
ところで、宣孝といえば第1回から登場している人物だが、要所要所でなんとも心憎い。
まひろの帰りが遅くなったことが咎められれば「引き止めたのは儂じゃ」と陽気に言い、その後には「あの男(道長)には近づくな」と渋く警告。
が、まひろの相談にも気軽に乗る。まひろも心を許しているのか、間者になれと為時に言われたことも話をする。
「間者になることを断ったのじゃな」「いえ」「えっ」というやりとりが2人の関係性を伝えてくれている気がして、筆者はとても好きだった。
父には腹が立つが倫子(黒木華)には興味がある。そんな自分がよく分からないと言うまひろに「人だから」と微笑む。そして、悩むことがあれば自分に吐き出せばいい、と。
なんというか、緩急のある人だ。顔をしかめ、笑い、諭し、まひろにどうあるべきかの道を示す。辛ければ助けの手を差し伸べる。ものすごくかっこいい人物だ、宣孝。
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