◆改名しても変わらない本質・まっすぐさが見る者の心を打つ
せっかく、岡田健史として認知度を積み上げてきたのに、名前が変わってしまうと、一般的知名度はゼロからリスタートになる。でも、水上はこの2年の間に着々と「岡田健史」から「水上恒司」に認識を塗り替えていった。まるで、不死鳥のような俳優である。
名前は、他者に認識してもらうためにとても大事な要素。だが、たとえ名前を失っても、あるいは、名前が変わっても、その人の本質が変わらなければ、必ず、また見つけてもらえる。水上恒司はそれを示したのだ。
水上恒司の本質とは何か。教師との恋を貫いても、幕末の志士として戦っても、特攻隊としてその生命を捧げても、スター歌手を熱心に推しても、どんな役でもとにかく真摯で純粋で、そのまっすぐさが見る者の心を打つ。
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