■味覚ないんだよね
さらに恐るべきことに、ドラマは前回、雨ちゃんから味覚を奪ったことも忘れてしまったようです。味覚を失ったら人がどうなるのか、考えることを放棄してる。雨ちゃんは、次に嗅覚を失う、そのうち五感を失う、と未来の心配ばかりしていて、おひたしの味がしないことにはダメージを受けている様子がない。「食欲がない」で自己解決している。
味覚を奪った、という事の重大性を作り手が感じていないから、雨ちゃんにもその悲劇を簡単に飲み込ませてオッケーだと思ってる。「味覚がない=パティシエになれない」という一面的な計算式だけで雨ちゃんの感情を処理している。
それで今回は「嗅覚です」ということになって、嗅覚に関するウンチクを書き連ねて、また雨ちゃんを追い込んでいく。次回、雨ちゃんは実際に嗅覚を失うんでしょう。そしてまた泣かせるんでしょう。それがやりたいだけなんだもんね。
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