◆みちは、暴力性を持たないサークルクラッシャー
舞台は9か月後に移り、楓(田中みな実)が誠の家に服を返すために訪れた際、楓も陽一同様にみちと誠が付き合っているものと思っていた様子。
陽一から「俺と彼女は戦友なんだよ」と聞かされた楓は「何と戦ってるの?」「いつまで心のセックスしてるつもり?」と言い放つ。さらには「私はだよ、マヌケじゃん?」「男に捨てられて、あの娘だけが涼しい顔して。散々振り回して、周りの人生変えて、なんか、なんか一言言ってやりたい」と、視聴者の思いが乗り移ったかのような言葉を吐き続ける。
みちはバリバリ働いており、念願叶って“1人で生きていく”ことを達成。しかし、陽一と離婚したり、セックスレスに悩む避難所として誠を体よく利用したり、さらには結果的に誠を楓と離婚させたりなど、様々な悲しみの上にその自立は成り立っている。
渋々離婚した陽一や楓としては、2人が付き合っていない状況を受け入れることは難しい。みちの“サークルクラッシャー”のような暴力性を持たない暴れっぷりに、困惑する視聴者が多いのも仕方ないように思う。
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