◆道兼、覚醒
さわに文を送り続けているまひろ。そんなまひろのもとを訪ねてきたのはさわ、ではなく、まひろが文字を教えていたたね(竹澤咲子)だった。
両親が熱を出し、悲田院(今でいう救護施設)に薬草をもらいにいったまま帰ってこないのだという。たねと共に悲田院に向かうまひろだったが、すでにたねの両親は亡くなっていた。そしてたねも発熱。まひろが懸命に看病をしたが帰らぬ人となった。
それから、まひろは悲田院にやってきた子どもたちの看病を続けていたが、次々と亡くなっていく。なにもかも不足しているようにしか見えない。そりゃあそうだ、上が何もしないのだから。
一方、そこに道兼(玉置玲央)がやってくる。悲田院に行こうとした道長を「汚れ役は自分の役目」と言って止めたのだ。結局、道長もやってきたわけだが、道兼が前回とは見違えるような表情に。父との鬱屈とした関係がなければ、道兼ももっと早くから政の才を発揮していたのだろうけれど……。
悲田院の状況に絶句する道兼と道長。
そしてここで出会ってしまう道長とまひろ。発熱し、もうろうとした状態のまひろと道長が偶然ぶつかったのだ。
しばし、見つめ合う2人だったが、まひろはそのまま意識を失う。道長の腕の中で。
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