◆道兼、覚醒

大河ドラマ『光る君へ』第16回(C)NHK
さわに文を送り続けているまひろ。そんなまひろのもとを訪ねてきたのはさわ、ではなく、まひろが文字を教えていたたね(竹澤咲子)だった。

両親が熱を出し、悲田院(今でいう救護施設)に薬草をもらいにいったまま帰ってこないのだという。たねと共に悲田院に向かうまひろだったが、すでにたねの両親は亡くなっていた。そしてたねも発熱。まひろが懸命に看病をしたが帰らぬ人となった。

それから、まひろは悲田院にやってきた子どもたちの看病を続けていたが、次々と亡くなっていく。なにもかも不足しているようにしか見えない。そりゃあそうだ、上が何もしないのだから。

一方、そこに道兼(玉置玲央)がやってくる。悲田院に行こうとした道長を「汚れ役は自分の役目」と言って止めたのだ。結局、道長もやってきたわけだが、道兼が前回とは見違えるような表情に。父との鬱屈とした関係がなければ、道兼ももっと早くから政の才を発揮していたのだろうけれど……。

悲田院の状況に絶句する道兼と道長。

そしてここで出会ってしまう道長とまひろ。発熱し、もうろうとした状態のまひろと道長が偶然ぶつかったのだ。

しばし、見つめ合う2人だったが、まひろはそのまま意識を失う。道長の腕の中で。