実はリーマン・ショックより深刻な事態?

日経平均株価がV字回復し2万円台で推移している一方で、コロナショックの影響の深刻さを指摘する声もあります。

国際通貨基金(IMF)のゲオルギエバ専務理事は、世界全体の成長率に注目。2008年のリーマン・ショック後、2010年以降は毎年プラス成長だったのに対し、今回はそれより深刻な状況が予想されると指摘しています。

3月下旬にゲオルギエバ専務理事は、今回のコロナショックが「世界金融危機と同規模かさらに悪い景気後退」になるとの見通しを示しています。

実際に、日本でも世界でも、株価と実体経済のかい離を危険視する声は、専門家の間から数多く上がっています。

株価が上昇しているからといって、油断は禁物

コロナショックで経済が深刻なダメージを受けたにもかかわらず、株価はV字回復し、2万円台を保っている理由についていくつかの見方を紹介しました。

株価は、実体経済を表すだけでなく、投資家の行動や人々が企業活動に抱く未来への希望など、さまざまなものが影響を及ぼして決まります。そのため、株価だけを見て「コロナショックの景気への影響はさほど大きくないだろう」と決めつけるのは危険です。

正しい金融リテラシーを持ち、相場の動きと実感としての経済状況、企業の業績を見比べたうえで、自分なりの見通しを持つことが大切です。

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