老後の年金生活について、夫婦できちんと話し合っていますか?老後資金のことは気になるけど、家族とは改まって相談していない、という人も意外といるかもしれません。実際に年金生活を送っている世代のなかには、夫婦で年金生活について事前に話していなかったために、後悔するケースもあるようです。いくつかエピソードをご紹介するので、今後を考える参考にしてみてください。

共働きでお互いの貯金額を知らないまま

(写真=PIXTA)

ずっと共働きだったSさん夫婦は、住宅ローンなどの固定費はご主人、生活費はSさんといった感じで分担し、残ったお金はそれぞれで管理していました。お互いに貯金額も聞いたことがなく、「ある程度は貯めているだろう」とお互いに考えていたそうです。

ところがいざご主人が定年退職し、初めてお金の話になってビックリ!ご主人は余ったお金をゴルフや飲みにいくのにつぎ込んでいて、貯金はあまりしていなかったのです。一方Sさん自身も、子どもが巣立ってからはお友だちと旅行に行くことが多く、ご主人と大差なしの状態でした。

Sさんいわく、「私の退職金はあまりあてにならないし、正直計算違いでした。年金生活について、もっと早く話し合っておくべきだった」と深く反省したそうです。

月々の生活費を夫が把握しておらず…

(写真=PIXTA)

年金生活を送るKさんは、二人分の年金をKさんが管理してそこから生活費などを払い、貯金はご主人が管理していました。生活費が足りないときは、ご主人に言って貯蓄から補填してもらっていたそうです。

Kさんは「貯金を使わなくて済むように」と考え、節約してできるだけ年金でまかなえるように頑張っていました。ところが生活費を把握していないご主人はそうとも知らず、「年金だけでこの先も充分だろう」と考え、孫になにかと援助したり、趣味の道具を揃えたりしていたそう。そのため貯蓄はみるみる減っていってしまったのだそうです。

あるとき、通帳の残高をたまたま見たKさんは蒼白に……このままではいけないと思い、慌ててご主人と話し合ったそうです。
 

生活水準を落とせない妻

(写真=PIXTA)

Tさんのお宅では、ご主人がお金を管理していました。ご主人が仕事をしているうちは収入もそこそこあったので、Tさんが高い買い物などをしても、特になにも言わずお金を出してくれていたそうです。

ところが貯金と年金で生活するようになってからは、「人生長いし、さすがに今まで通りでは先々に不安がある」ということで、ご主人も節約をすすめるようになりました。けれどTさん自身は、急に節約と言われてもなかなか生活水準を落とせず、そのことでご主人と喧嘩になることも増えたそう。

最終的には「早いうちから老後について話し合い、認識を共有しておけばよかった」とお互いに反省したようです。

>>実際にiDeCoを始めてみる
圧倒的な商品数と無料ロボアドバイザーの利用で自分に合った商品が選べる
>>SBI証券の口座開設はこちら

運用コストを抑えた商品ラインナップと無料のウェブセミナーが充実
>>楽天証券の口座開設はこちら

早期退職するなんて聞いてない!

(写真=PIXTA)

ずっとパート勤務を続けてきたNさんは、子どもがみんな自立したこともあり、自分も勤務日数を減らすつもりでした。ところがその矢先に、なんとご主人から「仕事を早期退職することにした」という驚きのカミングアウトがあったそうです。

詳しく聞いてみると、実は前々から「定年を待たずに辞めよう」と思っていたのだとか。「年金受給が始まるまでは貯金で大丈夫」だとご主人は考えているようですが、そうは言っても不安なので、仕方なくNさんはパートに今まで通り出続けることにしました。

「今まで頑張って働いてくれたから文句は言えない。でもせめて、もっと早く相談してくれれば」と、ご主人を少し恨んだそうです。

リフォームする・しないで大揉め

(写真=PIXTA)

Oさんは家が古いため、ご主人の退職金が入ったらキッチンとお風呂回りのリフォームをしようと考えていました。ところがいざ退職となりその話をしたところ、ご主人は大反対したそう。というのも、ご主人は退職金を全部投資に回したいと考えていたのです。

「子どもたちが住むわけじゃないし、リフォームなんて無駄遣いだろう」というご主人に対し、「ずっとリフォームしたいのを我慢していたのよ」と反論し大喧嘩になったそうです。年金生活でのお金の遣いどころについては、夫婦で事前に話し合っておくべきだった、と後悔したそうです。

年金生活について夫婦で意識のすり合わせを

(写真=PIXTA)

年金生活でのお金のやり繰りについては、夫婦できちんと考えのすり合わせをしておかないと、失敗したり喧嘩になったりすることも少なくありません。いざ年金生活に入ったときに後悔しないためにも、老後資金については、なるべく早く夫婦でしっかり話し合っておきましょう。

iDeCo(個人型確定拠出年金)を始めてみる

iDeCo(個人型確定拠出年金)は「じぶん年金」の決定版であり、老後の資産づくりのための最強の制度です。iDeCoの魅力はたくさんありますが、特に次の3つが大きな魅力です。

・税金の面でとても優遇されている
・毎月5千円から始められる
・投資信託の手数料がとても安い

老後に向けた準備としてiDeCoを始めるのに、おすすめのネット証券をご紹介致します。
 

iDeCoにおすすめのネット証券比較表
(2020年6月時点)
証券会社名 SBI証券 楽天証券 auカブコム証券 マネックス証券 松井証券
投資信託
本数
オリジナル:38本
セレクト:37本
32本 27本 25本 12本
加入手数料 ¥2,829 ¥2,829 ¥2,829 ¥2,829 ¥2,829
口座管理料 ¥171 ¥171 ¥171 ¥171 ¥171
サポート体制 平日・土曜の8:00~18:00
(※土曜は新規加入に関す
る問い合わせのみ受付)
平日10:00~19:00
土曜9:00~17:00
平日10:00~19:00
土曜9:00~17:00
平日9:00~20:00
土日9:00~17:00
平日8:30~17:00
特徴 ・iDeCo加入者数No.1で10
年の実績をもつネット証券
最大手
・iDeCo専用ロボアドバイ
ザーによって好みに合った
商品を選択できる
資産運用しやすい管理画面
と無料セミナーなどの充実
したサポート
残高に応じてau WALLETポ
イントが貯まる(一部商品)
ロボアドバイザーによるiDe
Co専用無料ポートフォリオ
診断があり、簡単な質問に
答えるだけで最適な資産運
用が可能
「iDeCoシミュレーター」で
iDeCoを利用した場合の節税
額を簡単にチェックできる
公式サイト 公式サイト 公式サイト 公式サイト 公式サイト

文・西島さくら

【こちらの記事もおすすめ】
豊かな老後のためにすべき3つのこと
アラフォー女性のための幸せ貯金計画
お金が貯まる5つのコツ
貯まらない女子「3つの言い訳」対処法
「お金がない時」5つのNG行動