■あら、赤楚お髭男dism

 前回、このドラマは赤楚衛二という俳優さんが恋したり葛藤したり、苦しんだりブチ切れたり、絶望したり慟哭したり、奮闘したり、そういう姿を撮ることを目的とした作品だと思うと書きました。いわゆる赤楚くん全面フィーチャーのアイドルドラマだと。

 今回は、たっぷりおヒゲを蓄えた赤楚くんからスタートです。うーん、ダンディズム。

 父親の葬式で何者かに襲われた海斗(赤楚)は、山奥の診療所で目を覚ましました。「退院していい」と医師に言われて野山を歩き始めますが、ここがどこだかわかりません。通りすがりのトラックに拾われて東京に帰ることになりますが、ここで自分が5カ月もの間、意識を失っていたことを知ります。

 職場である週刊誌の編集部には、誰かが勝手に退職メールを送っていたようで、すでに席はない。付き合っていた彼女に電話しても「今さらなんなの」と冷たくあしらわれてしまいます。