「ママになることが女の幸せ」という刷り込み

「『マダネ プロジェクト』に参加する方のメイン層は、昭和生まれの40代です。彼女達の話を聞くと、親や世間から『ママになることが女の幸せ』というような、古い価値観の刷り込みを強く受けて育っています。しかし現実として、『こうなったら幸せ』という思い込みと『自分はなれなかった』という現実の間で苦しんでしまうことがあります。

 あわせて、今は多様性が大切と言われるようになりました。しかし多様性という声が広まる一方で、政治家の失言などで、子を生まない女性はチクチク刺されたりもします。こうした外からの社会圧と自分の中にある思い込みの内圧が合わさり、苦しみを生み出しているんだと思います」

「多様性」や「ダイバーシティ」という言葉のイメージを、まだどこか「自分には関係のない特別な人たちの話」だと思っている人もいるように感じます。ですが実際には、様々な考え方や生き方を尊重しようというのは私たちにとってごく身近で大切なこと。子を持つ持たないの選択肢だって、当たり前にどちらも認めあえたらいいですよね。