笑い飯が1度目の「上方漫才大賞」を受賞したのは、その翌年だった。このとき西田は、「これでまた、ちょっと気まずかった仲も普通になると思います」と笑っていた。
その西田は、当時の千鳥について「売れると思っていました。我々の方が売れるんだと思ってましたけど」と今回の授賞式で語っていた。
千鳥はテレビバラエティの世界で天下獲りの位置にいる。
笑い飯は漫才で2度目の天下を獲った。
この2組が公園の端と端で夜通し漫才をしていたというその風景が目に浮かぶ。その青春の日々に思いを馳せる。少し、涙が出た。
(文=新越谷ノリヲ)