箸を折る中丸

 約1時間後、い草の加工・販売をする会社に立ち寄った中丸。「なかまる印」後半戦で、彼は“ミニ畳”作りにチャレンジするようだ。なるほど、中丸のストロングポイント“器用さ”の見せどころだろう。

「プルルルルル」

 中丸が畳作りに勤しんでいる最中、作業所の電話が鳴り止まないのだ。約10分間で鳴った着信音は、計4回である。一体、誰なんだ……。一方、鳴りまくる電話に「電話、大丈夫っすか?」と、律儀にいちいちツッコむ中丸。もはや、“畳を作りながら電話気になる丸”である。

 そんなこんなで、畳作りを終えた中丸、続いては、い草の他の活用法の紹介だ。それは、やはり“食用”らしい。というわけで、い草で作った麺を、い草で作った箸でいただく中丸。

「いただきまーす。ポキッ!」(中丸)

「いただきます」と口にした刹那、中丸が箸を破壊してしまった。ある意味、中丸は持っている。い草の箸を握り、1秒後に折ってしまうマイナスプロモーションである。その拍子で麺を床に飛び散らかすわ、箸を皿の中に混入させるわ、うつむいて笑いをこらえているわ、どこもかしこも軽く放送事故である。

「ごめんなさい。今日、ちょっとね、握力が強いんですよ(笑)」(中丸)

 折れた箸の強度を、自らのパワーのせいにした中丸。さすが、ベテランアイドルだ。でも、パワーのせいじゃないはず。このカトラリーの脆さは、食べられるがゆえの弊害のはずだ。箸は壊れるわ、麺は暴れるわ、電話は鳴り続けたわ、これが生放送の醍醐味だ。