「氷川独立の不安が幹部社員に対する不信に発展したのか、幹部社員の金を使い込みを疑って暴力を振るったんです。暴行を受けた社員は、先代の長良さんの運転手兼秘書を務めた、長良プロ一筋の人。使い込みをするような人ではなく、濡れ衣でした。結局、彼は暴行事件を公にしないと口止めされて、9月いっぱいで退社しましたが、この事件を受けて他にも3人が退社。Y氏に忠誠を誓って残っている役員は一人しかいません」(前出の元事務所関係者)

 今回の暴行事件で氷川との関係悪化が明らかになったことで、水面下では氷川の争奪戦が展開されているというがーー。

「エイべックスが獲得に動いているという情報も流れていますが、ただ、長良プロもエイべックスも音事協(芸能界の業界団体である日本音楽事業者協会)加盟社ですからね」(レコード関係者)

 音事協は、トラブル防止のため、加盟プロ同士のタレントの引き抜きを禁止しているため、移籍は難しいのではないかと見る向きもある。さらに、他の理由で、既存の芸能プロには頼らないのではないかという見方もある。

「氷川の女性マネジャーが鍵を握ると言われていますが、彼女とは彼のデビュー時からの関係にもかかわらず、それほど信頼関係があるわけではありません。かといって、他の芸能プロ関係者ともほとんど交流がなく、関心があるプロダクションにしても、どう氷川に接近していいのか、手をこまねいてるようです」(前同)

 そんななか、前出の元事務所関係者は、「氷川がもっとも信頼を置いているのは、信仰する創価学会の関係者です」と話す。

「学会の中には、音楽関係者が何人もいます。その筆頭格がジャニーズを退所した滝沢秀明でしょう。滝沢は、ずば抜けた才能を持つ音楽プロデューサーとしての顔もある。彼のサポートで復帰する可能性は高いのではないでしょうか」(前出の元事務所関係者)