カイエンペッパーとは?

①強い辛みのあるスパイス

カイエンペッパーとは、強い辛みのあるスパイスのことです。完熟した赤唐辛子の実を、乾燥や粉末化させています。色鮮やかな赤色で独特の辛みと風味があり、幅広い料理の味付けに用いられるスパイスです。

②赤い完熟唐辛子の総称

カイエンペッパーは、赤い完熟唐辛子の総称です。カイエンペッパーという、特定の品種があるわけではありません。香辛料として利用される完熟した様々な種類の細長い赤唐辛子を、カイエンペッパーと呼びます。

また、カイエンペッパーは、カイエンヌペッパーと呼ぶこともあります。丸ごとよりも切れめを入れた方が辛みが強くなり、中のワタの部分はさらに辛みが増すのが特徴です。

③新陳代謝を高める効果が期待できる

カイエンペッパーを料理に加えて食すと、新陳代謝を高める効果が期待できますよ。カイエンペッパーに含まれるカプサイシンには、脂肪燃焼や身体を温める効果があるとされています。そのため、冷え性改善やダイエットをしたい人におすすめです。

④カリウムやビタミンが豊富

カイエンペッパーには、カリウムやビタミンが豊富に含まれています。ベータカロテン・ビタミンA・ビタミンC・ビタミンE・カリウムは、美肌効果が期待できる栄養素です。

カイエンペッパーに含まれるビタミンは、シミやシワ・たるみなどのアンチエイジングに効果を発揮すると言われています。また、カリウムには余分な水分を排出する働きがあるので、むくみが気になる人にもおすすめです。

カイエンペッパーと他の香辛料・調味料との違いは?

ここまで、カイエンペッパーの基本的な特徴についてご紹介しました。カイエンペッパーと他の香辛料・調味料の違いを知ると、料理をする時に好みの味付けにしやすくなりますよ。

①メーカーにより線引きが異なる

カイエンペッパーは、メーカーにより線引きが異なります。ハウス食品のギャバンや、エスビー食品のSPICE&HERBシリーズなどメーカーによって呼び方が違うのです。

カイエンペッパー・チリペッパー・レッドペッパーは、唐辛子を指す言葉です。同じスパイスの別名なので、基本的には明確な区分がありません。あくまでも商品名としての区分により、メーカーごとに違いを持たせています。

唐辛子を細かく引いたもの、数種類の唐辛子を引いて混ぜたものなど、メーカーごとにカイエンペッパーに違いがあります。また、製法や粒度により、別の商品としてラインナップを作っているのです。

 

②乾燥や焙煎により呼び名が違う

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赤唐辛子を原料としたスパイスは、乾燥や焙煎により呼び名が違います。チリーペッパーは、乾燥した赤唐辛子のみを使用していることが多いです。レッドペッパーは、カイエンペッパーよりも辛味が強いスパイスとなっています。

レッドペッパーは、カイエンペッパーに焙煎した赤唐辛子を加えてブレンドしたもので、辛みだけでなく香ばしい香りが特徴です。また、レッドペッパーはチリペッパーに比べ、粗めの形状となっています。

③辛さや唐辛子の種類により違う

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辛さや唐辛子の種類により、スパイスの呼び名が違います。チリペッパーや鷹の爪よりも、カイエンペッパーの方が2倍ほど辛いです。チリペッパーとカイエンペッパーは赤唐辛子を原料にしていますが、メーカーによっては区別して販売されていることがあります。

キムチ・サラダ・チゲなどには、韓国産唐辛子がおすすめです。カイエンペッパーと違い、多めに使ってもそれほど辛くない種類で甘みがあります。美味しそうな赤い色と、唐辛子の風味を付けることができるのが特徴です。

サルサソースやタコスにぴったりなのは、熟していない青唐辛子が原料となるハラペーニョペッパーです。本格的な風味で、しっかりとした辛みを付けることができますよ。

④単体かブレンドかの違い

単体の唐辛子かブレンドかにより、スパイスの名称が違います。カイエンペッパーやチリペッパーは、単体の唐辛子で作られたスパイスです。しかし、チリパウダーは、クミン・オレガノなど数種のスパイスがブレンドされています。チリパウダーは、主にタコスやチリコンカンなどのメキシコ料理に用いられるスパイスです。