R-1はウケがすべて ザコシショウが評価するピン芸とはの画像3

ーー確かに、ギャグの羅列はつかみが早いけど、後半の爆発的な笑いには繋がらなさそうですね。

ザコシショウ:そうなんです。「お前ギャグの羅列やっててずるいなー」というなら、それをやればいいんです。裸がずるいというなら裸をやればいい。R-1は「お前はこういうのやれ」といわれるわけではなく、自分で好きなものを選んでできる場なんです。でも「一人コントだから笑いの量が少なくてもしょうがない」というのは違うんです。自由に選べる笑いのジャンルなんですから、一番得意なことをやって負けるというのは仕方がないことです。3分のなかで1秒もウケないところがないように仕上げてきてるわけですから。笑いの量を計算して作っているはずですから、笑えない30秒は意図した笑いのない30秒であって「設定で損をしている」というのは間違いです。

ーーウケの量には何も言い訳ができないからこそ、それが基準になるんですかね。

ザコシショウ:大切なのはウケの量+質です。

 僕、フリップ芸だけの人が嫌いなんです。というのも、フリップ芸を家で考えてきて、フリップ芸の文字だけを読んで笑いを取る人がいるじゃないですか。それって個人的に足りないと思うんです。芸人なんだから、フリップ芸で考えてきたことをステージで体現してほしいというか、そこで演じてほしいんです。フリップを読むだけなら声だけでいいですし。