バルカ警察の追跡を逃れて、日本に帰国した乃木は、野崎の協力で、誤送金を通してテロ組織・テントに資金を送ったモニター(テロリストの協力者)が、同僚の山本巧(迫田孝也)だと突き止める。山本は、謎の男・黒須駿(松坂桃李)の協力で海外逃亡を図るが、実は黒須はテロリストから日本を守る自衛隊の秘密組織・別班の工作員だったことが判明。そして乃木もまた、別班の人間だったことが第4話末で明らかとなる。

 タイトルの『VIVANT』(ヴィヴァン)が別班(べっぱん)のことであることは、第2話の時点で明らかとなっていた。FBIの友人にハッキングを頼んだり、Fというもう一人の人格を宿しているといった謎の部分が乃木にあることも匂わされていたが、彼が別班だと明らかになったことで、物語は様変わりする。

 第5話は、野崎が乃木のこれまでの行動を洗い直す中で、乃木が幼少期にバルカ共和国で起きた内乱によって家族と離れ離れになったことや、乃木家の家紋がテロ組織・テントのマークと類似していることを突き止めていく。

 一方、バルカ共和国に黒須と共に向かった乃木は、テントの上位幹部で日本担当だったアリ・カーン(山中崇)の家族を人質にとり、尋問することで、テントのリーダーであるノゴーン・ベキの正体が、父親の乃木卓(役所広司)であることを確信する。