正直わからない。学生時代のいじめから解放される一番確実な方法は「成長する」ことだ。それは体躯の成長ではなく、年齢的な成長で、学校という世界から抜け出すしかない。確実な方法だが、確実に長い時間耐え続けなければならない。だから耐えられない人も多いはず。
もしいじめに遭っている子供が藤原さんのように両親と仲が良い場合、親に相談するのが一番良い。親へ対する優しさや恥ずかしさを捨てて、相談するのだ。親御さんは必ず力になってくれる。必ずだ。どこにも行きたくなければ家にいればいいし、学校に通いたいなら転校をしたいと言えばいい。とても面倒な手続きがあるのだが、親は喜んでしてくれるだろう。あなたが苦しむことが親にとって一番の悪だからだ。人に迷惑をかける大人にならないように心がけて、あとは好きにすればいい。いじめから逃げ続ければいい。
もし親と仲良くなければ、無料でパソコンを使える図書館などへ行き、相談できる場所を探し、メモをして連絡をとることをお勧めする。子供は親がいなければ生きていけないと思ってしまうだろうが、そうではない。広い世界にはあらゆる可能性に対応する場所があるのだ。もちろん親の許可がなければだめな場合もあるが、本気で子供が相談すれば大抵の大人はのってくれるはずだ。何もかも自分でやらなければならないので面倒な手続きも多いかもしれない。しかし、いじめの辛さよりは圧倒的に楽だと思う。
藤原さんの言葉はとても勇気が持てる言葉だと思うが、僕の考えとはいささか違っている。僕は「逃げてもいいし、負けてもいい」と思う。負けというのが自分を傷つける行為を指すのであれば絶対に負けてはいけないが、本音を言うことを負けだと感じているなら負けていい。誰かへの思いやりや恥ずかしさ、強がり、プライド、その他もろもろで自分の感情を押さえつけて笑顔でいることは、決して凄い事では無いのだ。