その最たる例といえるのが、昨年10月に観光バスが横転して29人が死傷した事故の報道だった。谷原が現地の中継リポーターに対して、「ブルーシートに包まれて運ばれたものがありましたが、中がなんだったのかは分かりませんか?」と質問し、リポーターは「分からない」と言葉を濁していたが、ネット上で「普通そんなこと聞く?」「信じがたい質問」などと多くの視聴者がドン引きする事態になった。

 また、紳士的で女性に優しいというイメージとは裏腹に、偏った女性観や時代に合わないジェンダー観をしばしば見せ、物議を醸すことも。今年3月の放送で、永島優美アナに代わって4月からメインキャスターに就任する小室アナの人柄を紹介していた時、倉田大誠アナが「小室さんはいつも荷物が多くて、リュックを背負って走っているイメージ」と話すと、谷原が「女性ってリュック背負うんですね」と驚いた様子を見せた。これに対して、ネット上で「女だってリュックくらい背負うわ!」「女性像が偏りすぎ」などとツッコミが続出したのだ。

 さらに、ワールドカップカタール大会でサッカー日本代表を率いた森保一監督に花束を贈呈する際に「男からですみません」とわざわざ謝ったり、ワールドカップ観戦のために上司から2週間の休暇を許可してもらったという日本人サポーターの話題を取り上げた際には「上司の方が『女性』ということで柔軟に受け止めてくださったのかもしれません」と発言したこともあり、そのたびにネット上で「性別関係ないでしょ」「男女の役割固定化の意識が強すぎる」などと批判が相次いだ。