新婚の時に家を買ったらどうなる?

(写真=Syda Productions/Shutterstock.com)

めでたく結婚したばかりのカップルなら、最初はとりあえず賃貸マンションやアパートに住むというケースも多いでしょう。最初は同居生活を育んでいくことも重要ですよね。

暮らしに慣れてきて、「なんとなく部屋も手狭な感じになってきたかも……」という頃にマイホームの購入を検討し始める夫婦は少なくなさそうです。夫婦2人暮らしであれば引っ越しもしやすく、かえって計画しやすいかもしれません。

では、新婚のタイミングで家を買うとどんなことが想定されるか見てみましょう。

新婚の時に買うメリット

夫婦2人生活のタイミングで家を買えば、「人生の大きなイベントを1つクリアした」という将来設計を早めに経験することになります。

結婚し、子どもができて、家を買って……と、人生のイベントは数多くありますが、マイホームの購入はひとつ資産を築くということ。責任を伴うとともに、夫婦の土台もしっかりと固められるでしょう。

早い年齢から住宅ローンの返済がスタートすれば、ローンの完済も早い時期に訪れます。子育てが始まれば教育費と住宅ローンが重複することになりますが、それはどこの家庭も同じこと。それよりも、高齢になったときに住宅ローンが残っているか、完済しているかの差は大きいものです。

新婚で買うデメリット

「子どもは1人と決めている」などと、家族構成をある程度思い描いて家を買ったものの、実は子どもが2人になった、3人になった……というケースは十分にあり得ます。また、双子だったなど想定外の状況になるかもしれません。場合によっては、将来的に部屋数が足りなくなるということも。

また、夫婦2人での暮らしと家族が増えたときの暮らしでは、家計の状況も変わってきます。夫婦共働きであれば、初めは家計にゆとりを感じられるかもしれませんが、その流れで住宅ローンを組んだ場合、家族が増えたら想像以上に出費が重なり、ローンが負担になってしまった、というケースもあるでしょう。

将来的といえば、子どもの学区問題で失敗するケースもあり得ます。夫婦だけなら、家を選ぶ基準は駅に近い、通勤に支障がないといったことだけで済むかもしれません。しかし、子どもがいる場合は、子どもが通う学校の評判や通学のしやすさなど、教育の環境として適しているかなども含めて考えるべきことが増えます。

新婚時に家を買う場合、家の存在が将来の子育てにおける方針を左右する可能性もあることを自覚しておかなければなりません。

子どもが生まれてから家を買ったらどうなる?

(写真=Romanova Anna/Shutterstock.com)

子どもが生まれてから家の購入を検討する夫婦がもっとも多いのではないでしょうか。子どもの誕生、小学校入学など、タイミングによってもメリット・デメリットが変わってきます。

子どもが生まれてから買うメリット

結婚し、子どもが生まれてから家を買うメリットは、マイホームでの生活をより現実的にイメージできる点です。子どもがいる暮らしは、当然に夫婦2人のときとは違ってきます。今までは不便とも思っていなかった家具の配置や設備が、急に使いにくくなることも考えられます。

現実的に子どものいる生活を体験したうえで、理想とする家をイメージできれば、購入後の満足度は確実に高まるのではないでしょうか。また、住宅ローンや教育費など家計の面でも、現実的な計画を立てやすくなります。

子どもが生まれてから買うデメリット

子どもの年齢次第では、デメリットに変わってしまうこともあります。子どもが小学生から中学生ぐらいの間に家を買った場合、家族構成に大きな変化は当面訪れません。

しかし、子どもが高校生以上となれば、数年後には県外の大学に入学し、一人暮らしをするかもしれません。また、自宅から通える範囲の会社に就職するという保証もありません。

子どもがある程度の年齢となったタイミングで家を買うことは、数年後に家族構成が変わる可能性もあることを考えておく必要があります。