結婚に向かって毎日ハッピーな日々を過ごすカップルにとって、「ところで新居はどうする?」という話題がでてくることもありますよね。

とりあえずは賃貸にする?
それとも、いっそのこと家を買う?
などと選択肢があるなかで、家を買うとしたらタイミングはいつがよいのでしょうか。

そこで今回は、カップルが家を買うときに想定されるさまざまなタイミングを挙げ、それぞれのメリットやデメリットを紹介します。

結婚する前に家を買ったらどうなる?

(写真=Sergey Peterman/Shutterstock.com)

お互いの両親にも会ったし、結婚することは本格的に決まったけれど、現時点では「婚約中」。そんな、書類上ではまだ夫婦となっていないタイミングで家を買うということは、少ないケースかもしれません。

しかし、実際にはもう何年も一緒に住んでいる「同棲カップル」であれば、結婚の約束を機に「もう少し広い家に住みたいし、どうせなら買ってしまおうか」という流れになることも。

そんなタイミングで家を買う場合のメリット・デメリットを見ていきましょう。

結婚前に買うメリット

カップルの年齢にもよりますが、例えば、2人が20代後半から30歳くらいだとすると、住宅ローンの返済が早い年齢から始まるため、完済する年齢が早く到来する点はメリットとなるでしょう。

新しい家を購入するための資金として、婚約中であっても住宅ローンの申し込みは可能であり、カップルの収入を合算することもできます。

また、多くの金融機関で住宅ローン完済時の年齢上限は80歳となっていますので、45歳までなら住宅ローンの返済期間最長である35年ローンを利用できます。返済期間の長い住宅ローンを利用すれば、その分、月々の返済額を減らすことも検討できますね。

もし30歳前後のカップルなら、35年の住宅ローンを利用しても完済年齢は65歳頃。住宅ローンの存在は、老後の生活設計を考えるうえでも大きく影響します。

結婚前に買うデメリット

結婚前に家を買うことのデメリットは、ズバリ「婚約解消になるリスク」でしょう。そのときは幸せの真っただ中であっても、結婚目前になって残念ながらうまくいかなくなるケースもあるのは事実です。

万一このようなことになったら、いったいどうなるのでしょうか。

仮に、家を買う資金として住宅ローンを利用していたら、もちろんその住宅ローンが消えることはありません。婚約中に申し込む住宅ローンはカップルのどちらも債務者になっている場合が多く、もし婚約を解消したとしても、住宅ローンは2人それぞれに残ることになります。

どちらかが相手の住宅ローンを引き受けることもできますが、その場合、引き受けた金額を合算したうえで、あらためて住宅ローンの審査を受けなければなりません。

そもそもカップルが若ければ、収入面から言っても相手の住宅ローンを引き受けるのは簡単でないでしょう。そのため、婚約解消したカップルの多くは、その家を売るという方法を選択することが多いようです。

もちろん、買った価格で売れることは期待できません。結婚前の不動産所有は少々リスクがありそうですね。