22日放送の『不適切にもほどがある!』(TBS系)第9話はラス前です。うーん、ドラマも終盤になってくると、「結局、この作品は何をやりたかったんだろう」ということを考えてしまうわけですが、まだ定まらないんですよねえ。社会に何かを投げかけたいのか、話題を呼んで数字を取りたいのか、未来にタイムスリップしたことで自分が死ぬことを知った男の人生を描きたいのか。
問題提起だとすれば上辺をなぞってるだけに見えるし、話題性最優先というほどキャッチーでもないし、真面目にSFをやりたいならノイズが多すぎるし。結局のところ、スタッフ側が一枚岩じゃなくて、みんなが少しずつやりたいことをドラマに織り込んでパッチワークみたいな作品になってるんですよね。視聴者は見たい部分だけ見ていれば満足感があるけど、全体像をとらえようと努力してみると、すごくゆがんで見える。もっと遠くから、例えば半年後くらいに見直してみたら意外に別の風景が見えたりするのかもしれないけれど。
というわけで、振り返りましょう。