需要が拡大するデジタルビジネス4選

(画像提供=metamorworks/stock.adobe.com)

デジタルビジネスにおいて、以下の4つの分野が急速に拡大しています。いずれの分野も全く新しいわけではありませんが、コロナ禍の影響によって短期間に需要が増え、今後もさらに成長が見込まれているのです。

  1. eコマース
  2. サイバーセキュリティ
  3. eスポーツ
  4. デジタルコンテンツ

1.eコマース

「eコマース」とは電子商取引の総称で、「EC(Electronic Commerce)」と略称で呼ばれることもあります。コロナ禍の影響によりネットショップなどの小売りだけでなく、企業間の取引も電子決済で行えるよう変化してきています。

2020年に経済産業省が行った試算によると、2019年度の消費者向けの電子商取引は19兆3,609億円、企業間取引は353兆円でした。2020年度はさらなる増加が予想されています。

2.サイバーセキュリティ

「サイバーセキュリティ」とは、ネットワークに接続しているすべてのデバイスを悪意のあるアクセスから保護することです。業務のIT化やeコマースの普及にともない、企業の重要なデータの多くはデジタル管理されています。こうした情勢から、セキュリティおよびサイバー保険の需要が高まっているのです。

3.eスポーツ

「eスポーツ」とは、エレクトロニック・スポーツの略で、対戦型ビデオゲームをスポーツ競技化したものの総称です。2020年に経済産業省が行った調査によると、2019年の時点でeスポーツの市場規模は約61億円と試算されています。

これが2023年には150億円を超えるという予測も出ています。体への直接的な接触が不要であり、世界中から簡単に参加できるため世界中で市場規模の拡大が見込まれています。

4.デジタルコンテンツ

「デジタルコンテンツ」とは、電子データとして提供されるすべてのメディアを指しています。書籍や音楽だけでなく、ライブ配信を行うためのアプリなども含まれます。

2020年2月に経済産業省が公表した「コンテンツの世界市場・日本市場の概観」によると、2018年におけるデジタルコンテンツの市場規模は日本だけで約10兆6,000万円でした。これが巣ごもり需要などと合わせてさらに拡大していくと期待されています。

広い視野と柔軟な思考力を持とう!

コロナ禍の影響により、経済における下げ圧力が発生しているのは事実です。しかし成長している分野がまったくないわけではありません。むしろデジタル業界など、コロナ禍を追い風にさらなる発展が見込まれる分野は実際に存在しています。今後ビジネスパーソンにとって必要なことは、広い視野と柔軟な思考力を持って新たな機会を模索していくことではないでしょうか。

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