用途編|ホテルの浴衣マナー3選
①予約時にチェックする
ホテルでの浴衣の扱いについては、予約時にチェックできるものはしておきましょう。すべてのホテルではありませんが、宿泊に関するQ&Aなどで、浴衣について触れられていることがよくあります。
温泉をメインとしているホテルだと、予約時にサイズの指定までできる場所もありますね。大人用や子供用など、予約人数に応じてサイズの記載を求められるケースも見られます。宿泊をメインとするホテルでも、浴衣について触れている場所があるので、予約時にチェックしておきましょう。
②利用案内に目を通す
ホテルの部屋に浴衣が準備されているときは、ホテルの「利用案内」にも目を通しておくと安心です。浴衣の扱い方は、ホテルによって異なることが多いので、チェックしておきましょう。例えば、浴衣で廊下に出ることをマナー違反として明記している場所もあれば、許容している場所もあります。
③部屋内なら使い方は自由
ホテルの部屋に準備されている浴衣は、部屋内での着用であれば使い方は自由です。部屋着としてくつろぐために使っても良いですし、寝るときだけ使用するのもOKです。備え付けの浴衣は使わず、愛用の部屋着を使うことも自由ですね。
また、湯上がりにローブの代わりに引っ掛けたり、少しだらしなく着崩したりしていても部屋内であれば問題ありません。着用限定ですが、自由に使いましょう。
館内編|ホテルの浴衣マナー3選
①大浴場などのプライベートスペースはOK
ホテルの館内を浴衣で出歩けるのは、大浴場などの「プライベートスペース」と認識されている場所です。その都度着替えるのは大変なので、浴衣&スリッパで気軽に行けるとありがたい場所ですね。以下のような場所が、利用案内で館内のプライベートスペースとしていることが多いので、参考にしてみてください。
プライベートスペース例
- 大浴場に続くスペース
- 露天風呂などの大浴場
- 湯上がりサロン
- ランドリー
- リラクゼーションスペースなど
②食事処などのパブリックスペースはNG
ホテルの館内で「パブリックスペース」とされている場所は、浴衣では行かないようにしましょう。食事の場所のような公の場では正装で、という海外の考えに基づくマナーです。
浴衣は、寝るときなどに利用するプライベートな場での服装ですね。浴衣にスリッパをひっかけて少し廊下に出たり、自動販売機まで飲み物を買いにいったりという簡単な行動でも、「パブリックスペース」であれば控える必要があります。
基本的に食事をする場所は、ホテルではパブリックスペースと認識されますが、温泉がメインのホテルだと、朝食のための食事会場や、宴会のための食事会場も浴衣OKとすることが多いですね。
パブリックスペース例
- 食事処(レストラン)
- コーヒーラウンジ
- ロビー
- エントランス
- ホール
③ロビー以外はOKの場合もある
パブリックスペースの認識が狭いホテルであれば、ロビーさえ浴衣で行かなければOKという場合もあります。食事処や土産物店など、館内に利用する施設が多い場合は、頻繁に着替えをしなくて済むのでありがたいですね。気軽にくつろげる浴衣で、ロビー以外の館内を自由に歩けるのは楽です。
しかし、いくら館内が浴衣OKでも、着方を間違えてしまってはロビーに足を踏み入れなくてもマナー違反です。着方に関するマナーも押さえて、見苦しくならないように気をつけましょう。
外出編|ホテルの浴衣マナー3選
①浴衣での外出はNGなホテルが多い
浴衣での外出は、NGとするホテルは多いので注意しましょう。ホテルの外という意味ではもちろんですし、部屋の外もNGだと考えておいてください。なぜならホテルでは、宿泊している部屋の外は「パブリックスペース」として認識されるためです。旅館とは異なり、一歩出ると公の場になります。
とくに、温泉ではなく、宿泊をメインとしているホテルで注意が必要です。部屋に浴衣が準備されていたら、「利用案内」に目を通しておくことをおすすめします。「浴衣での外出はお控えください」のような案内が明記されていたら、室内でくつろいだり寝るときに着たりするだけに留めましょう。
②一部のみ外出OKのホテルもある
利用するホテルによっては、館内の一部のみ外出OKとするホテルもあります。館内に「プライベートスペース」として認識される場所が多い場合ですね。
ホテルの利用案内に、浴衣で出歩いても良い場所が明記されていることが多いので、チェックしておきましょう。どこまでを「プライベートスペース」とするかは、ホテルによって異なるので注意してください。
③完全外出OKも見られる
温泉をメインとするホテルなどでは、完全外出OKとしている場所もあります。ホテルの館内だけでなく、近くの土産物店を散策するなど、建物から出てもOKとする場合ですね。とくに利用案内に「自由に出歩いても良い」と明記されている場合は、気兼ねなく浴衣でも出歩けます。