莉桜は自分が抱えているトラブルに悠依を巻き込みたくなかった。そのために「もう何も思い出さないで」「こっち来ないでよ」と忠告したのだった(第5話)。だが、19年前の記憶がよみがえり、当時と同じように莉桜が悠依を遠ざけたのは、自分を守るためだったのではと気づいた悠依は、莉桜に手紙を送る。「もしも莉桜ちゃんが今一人で怖い思いをしてるなら、今度は私が力になりたい」という悠依の思いに心を打たれ、莉桜は悠依に電話をする。「誰にも言わないで、警察にも」という莉桜の言葉を受け入れ、悠依は再会の約束をする。

 警察では、重要参考人と思われる莉桜を目撃したという情報が入り、魚住たちが現場に赴く。そこで見たのは、悠依と再会しようとする莉桜だった。2人はお互いに気づき、道路を挟んで向かい合うところまで来たところで、莉桜の前に怪しいワンボックスカーが停まる。運転手は田中希也だ。ドアが開くと、そこにいたのは「ちーちゃん」こと武藤千代(神野三鈴)。「ひさしぶ~り!」と不気味な笑顔を浮かべる千代が「何してるの? 乗りなさい」と言うと、莉桜は悠依の制止の声も聞かず、車に乗り込み、そのまま去っていった。

 莉桜を追おうとする魚住だが、突然苦しそうに膝をつく。そのころ、魚住の姉・叶恵(平岩紙)が、代々霊が見える家系である魚住家の先祖が遺した文書を漁っていた。そこには、「霊と交流する者の中には、霊に乗り移られる者もいる。その場合、すみやかに霊から離れなければ命を削られ、やがて命を落とす」と書いてあったのだった――。