今週の第1位は、新潮の岸田首相の秘書官が銀座で飲み歩いていると報じた記事に捧げたい。

 この難問山積している今、もしそうだとしたら由々しき問題であろう。

 彼の名は山本高義(66)。

 山本が贔屓にしている銀座のクラブは、銀座8丁目の雑居ビルに入っている高級クラブだという。

 仮にクラブAとしておく。オープンから比較的日が浅く、中規模のクラブだそうである。

「Aは高級店の部類に入るので、初回一人で訪れてウィスキーのボトルを入れると席代込みで12万~15万円くらい。山本センセイは『山崎』のボトルを入れていて、毎回、席代のみの“素飲み”ですが、それでも7万~8万円くらいはする。それをクレジットカードや現金で払う。あまりにも頻繁に通っているので、去年秋ごろには“総理秘書官の給料だけで、ここまで通いつめられるのは不自然”と噂になっていました」(銀座のクラブ関係者)

 しかも一人で飲むことも多いというから、クラブ通いの目的は情報収集や人脈作りではないようである。

「山本センセイの『A』の担当はリエさん(仮名)というホステスで、相当入れ込んでいるようですね」(同)

 山本は、広島の出身。広島市にある私立崇徳学園から明治大学文学部に進み、大学4年生の時、初当選を果たした岸田の事務所でアルバイトとして働き始めたという。卒業後も事務所で働くことを選び、政策秘書や外務大臣秘書官として29年間にわたり、岸田を一番近くで支えてきた人物だそうだ。

 愛称は「山ちゃん」で「岸田を総理にしたい」というのが口癖だったという。

「地元の頼み事の処理や政治資金を管理する金庫番としての役割は、山本さんが一手に引き受けることになります。もちろん総理としては息子の翔太郎君と並んで一番信用できる人物なのだと思います」(政治ジャーナリストの泉宏)

 さる政治学者はこんな話を明かす。

「岸田さんのインタビューや、その人物像を取り上げる記事で、岸田さんが良く書かれてないと、山本さんはネチネチ怒ります。ある社が、岸田さんのインタビューを出した時も、記事の内容が気に入らず、番記者を議員会館に呼び付けて“なんだこれは”“出禁にするぞ”とプレッシャーをかけてきたといいます」

 田中角栄の秘書の早坂茂三のような古いが忠実な存在だったのだろう。