現在、30代前半。トヨタの中堅社員がこう明かす。

「彼女は元々、『販売店代表者会議』で給仕をする。コンパニオンとして出入りしていた。『私ならもっと仕事をやれます』と手紙を書き、章男氏と知り合う機会を得たと言われています」

 さらにこういう。

「コロナ禍を経て、B子は章男氏の厚い信頼を勝ち取ったとされます。感染対策として、章男氏は当時、愛知県蒲郡市にある研修施設『KIZUNA』に住み込むような生活を送っていた。時に章男氏が体調を崩すようなこともあったそうですが、彼女は懸命に支えていました」

 章男の周辺の人物が、最側近の2人が章男に対し、B子さんとの関係について苦言を呈したことが、社内のごく一部で知られていると明かす。

 2人は、章男にこんな風に伝えたとされるそうだ。

「女性と懇意にするのはいいのですが、公私混同に見えてしまうと、社内の混乱に繋がります」

 しかし、章男は、「そんなことはない」というだけだったという。

 そうした中で、章男を取り巻く一連の問題に強い懸念を示してきたトヨタの重要人物がいるという。経産省の元事務次官で、2018年から社外取締役を務めている菅原郁郎(66)がそれだという。

 本人に聞くと、「章男さんは変わってしまった」といって、こう言葉を継いだそうだ。

「昔は一家言持っている人たちが周りにいた。でも二〇年頃からかな、副社長を次々放逐したり、三人置くと言ったり。それで置いた人もまたいなくなって。章男さんに引き上げられた人ばかりで、率直に物を言う人がいなくなりました」

――イエスマンで固めたい?

「結果としてね。でも、役所出身の僕は媚びる必要がないから。取締役会で異論を言うのは僕くらい。だから、場が凍ります。執行役員が『会長の了解済み』という案件でも、僕は『おかしい』と言う。章男さんは『その通りだね』と受け止めることもあれば、意に沿わない時は『あなた、クルマ屋じゃないから本当にわかってない』と言われることも。是々非々です」

 週刊現代のトヨタ批判に比べると、やや大人しい気がするが、女性問題はどうなるのか。もしかすると、文春は豊田章男会長とB子のツーショットを既に撮ってあるのかもしれないぞ。