4歳の娘に毒を飲ませて殺すなど、“鬼畜”でもできはしない。それも、3人いる子供の中の一人だけを。令和の中でも特筆されるべき極悪非道な「犯罪」である。

「天使の様に輝く悪魔の様に美しい性格仕草まで完璧な美の化身が誕生出来たんです。パパの遺伝子はほとんど関係ないので、私の功績です」(原文ママ)

 これは、細谷志保容疑者が、幼い頃に別れた父親へ送ったLINEだそうである。

 2月14日、東京都台東区に住む細谷健一容疑者(43)と志保容疑者(37)夫婦が、次女の美輝(よしき)ちゃん(当時4)を殺害した容疑で警視庁に逮捕された。

「司法解剖の結果、美輝ちゃんの体内から向精神薬オランザピンと車の不凍液に含まれる有害物質エチレングリコールが検出された。夫婦は事件の約一年前から向精神薬とエチレングリコールを継続的にネットで購入していた」(全国紙記者)

 美輝ちゃんが亡くなったのは2023年3月13日。救急車が駆けつけた時、美輝ちゃんはオムツを履いた上半身裸の状態で床の上に倒れていたという。

 次女が美しく輝いた時間はわずかでしかなかった。

 夫婦の周囲では、2018年1月に健一の母(当時68)が、4月に次姉(同41)、6月に父(同73)が相次いで死亡しているというのである。41歳の若さで死んだ姉については、夫婦の関与が疑われているという。

「美輝ちゃんの事件を受け、警察が保存されていた次姉の遺体の一部を鑑定したところ、エチレングリコールを摂取した際に蓄積される物質が検出された」(同)

 細谷一家は、浅草でホテルを経営し10階建てのマンションも所有するなど、地元では資産家として知られていたそうだ。健一の父は革製品の加工会社「ホソヤ産業」を経営する実業家だった。

 一方の志保は1986年に北海道紋別市で生まれた。幼い頃に両親は離婚し、母親の手で育てられたが、中学は不登校だったという。