もうひとつは、マエストロの地元の高校からのオファー。講演と、吹奏楽部の1日指導をお願いしたいというイージーなものでしたが、マエストロは躊躇します。というのも、18歳で家を出て以来、勘当状態で30年以上父親と会っていないのだとか。
ここでは、マエストロがもともと野球少年だったことも初めて明かされました。そういえば、マエストロが音楽を志したきっかけもこのドラマではまだ語られていません。こんだけ才能があるんだから音楽やってて当然だろと思っていたけれども、そんなことないんですよね。なんらかのきっかけがあるはずだ。
一方そのころ、町の歌カフェのマスター・こむちゃんこと小村二朗(西田敏行)は自らの77歳のお祝いに、リーダーライブを開くことを画策中。楽器は下手ですが、晴見フィルのお色気フルート・ルリさん(新木優子)から指導を受けつつ、準備を進めています。しかしライブ前日、こむちゃんは老人なので倒れて救急車で運ばれてしまいました。
晴見フィルとその関係者に愛着を抱いてしまったマエストロ、ドイツからのオファーは断り、こむちゃんのライブ実現のためには全力で奔走します。