25日放送のTBS日曜劇場『さよならマエストロ~父と私のアパッシオナート~』は第7話。クール前半のアマオケ群像劇は大団円を迎え、いよいよドラマはマエストロ(西島秀俊)個人にフォーカスしていきます。

 今回は、持つ者と持たざる者のお話。才能についてですね。振り返りましょう。

■2つのオファーと、1つの目の前の仕事

 さよならコンサートを終え、あおぞらホールは閉館に。晴見フィルは散り散りの「散りオケ」になってしまいましたが、市から認められた活動期間はあと1カ月残っています。練習場所さえ確保できない状況ですが、マエストロの励ましもあって「できることをやろう」と、実にポジティブです。

 そんなマエストロに2つのオファーが届きました。

 ひとつは、長年マエストロが憧れていたドイツの「ノイエ・シュタット交響楽団」からのお誘い。創立200年、ドイツ国民に愛される歴史ある交響楽団だそうで、マエストロを常任指揮者に迎えたいとのことです。しかも、師匠であるシュナイダー先生の強い推薦だそうで、マエストロにとっては願ってもないチャンス。ヨーロッパ時代のマネジャーだった鏑木くん(満島真之介)の敏腕ぶりがいかんなく発揮されました。