さて、19日放送のフジテレビ月9『君が心をくれたから』第7話のお話です。永野芽郁さん、好きです。

 今回は雨ちゃん(永野)が触覚を奪われる回でした。触覚を奪われるって、どんな感じなんだろうと考えていて、以前にもちょっと触れたのですが、実際には先天性無痛無汗症という病気があります。運動能力は麻痺しないけど痛みを感じなくなるという症状だそうです。そういう感じかなぁと想像していたんですが、結論から言って、全然違いましたね。

 触覚を失うことになったとき、雨ちゃんと死神との間で「歩けなくなるの?」「知らんし」みたいなやり取りがありましたが、いざ触覚を失ってみると、雨ちゃん、ちゃんと歩けなくなってました。油断したら階段から落ちちゃう、杖を使ってなんとか短距離なら移動できる。それくらいの感じの身体障害。

 これは病気じゃなくて奇跡の結果ですから、症状はドラマの好き勝手に決められるわけです。絶妙なんだろうね。絶妙に泣けるラインを「杖を使ってなんとか歩ける」に設定したわけだ。触覚を奪われた雨ちゃんが痛々しく、ミジメに見える絶妙なラインとして、ドラマはこの障害を選んで設定したということです。よくそんな作業できるよなぁと薄ら寒くなる。

 感覚が、ちょっと変なんだと思う。