「これまで岸田首相は自らの延命の邪魔になるものを次々と『消去』してきた。裏金問題が発覚すると、旧安倍派(清話会)の閣僚を次々と『追放』し、問題が旧岸田派(宏池会)にまで波及してきたと見るや、派閥そのものを『解散』させ、自身に火の粉が及ばないようにした。そしていま、教団との“接点”という自らの過去を闇に葬り去ろうと……」(新潮)

 これでは、支持率が下落するわけだ。まだ10数%あるというのが不思議なぐらいである。

 毎日新聞Digital(2/18(日) 16:31配信)はこう伝えている。

「毎日新聞は17、18の両日、全国世論調査を実施した。岸田内閣の支持率は、1月27、28日実施の前回調査(21%)より7ポイント減の14%で2カ月ぶりに下落し、岸田政権発足以来最低となった。岸田内閣の支持率が20%を切るのは、昨年12月以来2度目。不支持率は前回調査(72%)より10ポイント増の82%だった」

 このままなら、支持率0%というのも夢ではないかもしれない。岸田文雄首相にとっては悪夢だろうが。

 それは私には唐突だった。朝日新聞Digital(2月15日 22時36分)はこう伝えた。

――北朝鮮の朝鮮中央通信は15日、金正恩(キムジョンウン)総書記の妹で朝鮮労働党副部長の金与正(キムヨジョン)氏の談話を配信し、正恩氏との首脳会談に強い意欲を示した岸田文雄首相の発言について、「解決済みの拉致問題を障害物としなければ」と条件をつけた上で、「肯定的なものとして、評価されないはずがない」との見解を明らかにした。

 岸田氏は9日の衆院予算委員会で、拉致問題の解決に向けて「大胆に現状を変えていかなければならない」と発言した。与正氏は談話で、拉致問題は「解決済み」とする従来の主張を維持。日本が北朝鮮への敵対意識をやめることなどを前提に、「日本が政治的決断を下せば、両国がいくらでも新しい未来を共に開いていくことができる」「首相が平壌を訪問する日が来る可能性もある」と主張した――

 拉致問題を重要議題にしなければ、金正恩総書記が岸田文雄首相と会ってもいいというのだ。

 なんでこんなことをいい出したのだろう。