利率の高い口座・投資・副業などでお金を増やす

お金を出来るだけ節約して貯める生活に慣れたら、次は増やす必要がある。「確定拠出年金を利用しているから安心」という考えでは、早期退職は不可能だ。「投資は苦手だしリスクは背負いたくない」という人でも、利率の高い貯蓄口座にお金を移し替えるだけで、数年後、数十年後には大きな差がつく。

またシェアリング・エコノミーとインターネットを利用して、所有物や空き時間からお金を生みだすという手段もある。民泊から自動車や駐車場のレンタル、アフェリエイト、動画配信、犬の散歩など、塵も積もれば山となる方式でお金を増やす。あるいは週末だけバイトをして、そのお金を貯蓄や投資に回すというのも良いだろう。

「低所得だから」と諦める前に、まずは増やす努力をしてみる。そこから新たな可能性が見えてくるのではないか。

心地良い生活を送っているようでは、早期退職は無理?

結論からいうと、一般庶民が早期退職するためには、人の何十倍、何百倍も節約してお金を増やすしかないということだ。当たり前だが、実践するとなると相当の意思の強さが必須となる。

35歳で夫人とともに早期退職したスティーブ・アドコック氏は、「心地良いと感じる生活をしているようでは、早期退職は出来ない」と語る。2016年12月にそれまで勤めていたIT企業を退職してアリゾナ州にあった家を売り、現在はトレーラー(移動住宅)で暮らしている。

個人の価値感はそれぞれ異なる上に、トレーラー生活は日本では難しいだろうが、夫妻は「所得に依存しない自由な生活」の素晴らしさを満喫しているそうだ(CNBC2017年10月19日付記事)。 

節約と貯蓄ばかりの生活は、想像するだけでげんなりしそうだが、「この先の10~20年辛抱すれば、残りの30~40年を自由に暮らせる」という思考に切り替えることができれば、我慢がやり甲斐に変わるのかも知れない。アドコック氏いわく、「心地悪い状況を心地良く感じられるようになれることが秘訣」である。

文・アレン・琴子(英国在住フリーランスライター)/ZUU online

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