(前編はこちら)

■出た、ミルクボーイ

 6番手の見取り図を挟んで、7番手に登場したミルクボーイ。明らかに、これまでと違う。なんだ、誰なんだ、なんでコーンフレークなんだ、戸惑う心が笑いに弾き飛ばされていく。「コーンフレークやないか」「ほなコーンフレークちゃうか~」内海の甲高く通る声が会場にうねりを生んでいく。

 97、99、97、97、96、97、98、こんな数字の並びは見たこともなかった。史上最高得点の681点は、誰もが納得するものだった。一体感が結実する。