韓国で高く評価された國村隼の演技が見どころ
コクソンの見せ場の一つは、なんと言っても國村隼さんの演技ではないでしょうか。おそらく彼以外に、この役を演じることは出来ないでしょう。
韓国で行われた「第37回青龍映画賞」でコクソンは5冠を獲得し、さらに國村隼さんは外国人では初という「男優助演賞受賞」を受賞されました。
【ネタバレ】『哭声(コクソン)』の残された謎を考察
この映画、物語の最後は綺麗に完結という終わり方ではない為、その後は?一体どうなった?と疑問を抱く方も多くいるでしょう。ここからは残された3つの謎を見ていきます。
残された謎①日本人の男の正体は?
國村さんは監督から「旧約聖書が信仰されている世界に突如現れたジーザス・クライストのような存在」 と説明を受けたそうです。
劇中では一度死んだにも関わらず、再度生き返り、登場する場面はキリストの復活を表し、手のひらの聖痕はイサムの印、そして最後には自らが悪魔に目覚め悪魔の姿へと変わってしまった様です。
宗教を含め、私たちが信じる能力というのは、常に正しいものではなく、対象が時には悪にもなってしまう、と言うことを伝えたかったのではないでしょうか。
残された謎②ムミョンの正体は?
終盤で彼女は被害者達のものを纏っており、犯人だとジョングは思いましたが、実のところはジョング一家を守る為に、祈祷師から遠ざけようとしていたのではないでしょうか。村人から守る為に動いていた、魔術師、もしくは祈祷師だったのかもしれません。
残された謎③祈祷師は日本人の男とつながっていた?
ジョング一家が死んでしまった後に家に現れた祈祷師は、大量の写真を持っていきます。そのことから、祈祷師と日本人の男はグルではないかと思われます。日本人の男は狙いを定め、祈祷師はお祓いを行い、高額な除霊代を請求するという祈祷師のビジネスという可能性もあるのです。