『哭声(コクソン)』の簡単なあらすじ
話は韓国にある方田舎の谷城(コクソン)で家族が惨殺される事件から始まります。巡査部長のジョングが現場に到着すると、犯人と思われる男は全身血まみれ、身体中に膿のような発疹があり、目は白くにごり、手錠をかけられた状態でぼんやりとしていました。
血まみれとなった家の中では、20箇所以上を刃物で刺された遺体、さらに袋の中には他の場所から運ばれたであろう遺体がありました。袋の中の遺体が殺された現場へジョングが向かうとそこで祭壇、動物の死骸といったまるで悪魔祓いを行なったかの様な異様な光景を目にします。
【ネタバレ】『哭声(コクソン)』結末までのあらすじ
ある日、若い女がジョングに自分は事件の目撃者だ、村で噂されている日本人の男は悪霊だと話すのです。噂になっている男が気になるジョングの前に不可解な出来事が起こります。
男の家を独断で探ることにしたジョングは祭壇や事件に関係した写真を発見し、噂の男が関係していると確信を持つのでした。そんな中、娘のヒョジンは体調を崩し、日に日に症状は悪化、体には発疹が出始め人格は別人のように豹変していきました。
日本人の男の仕業だと思ったジョング男に村から出る様に話しますが男がその頼みを聞く事はありませんでした。ジョングは妻と母の頼みから、祈祷師にお祓いを依頼する事にしました。お祓いがヒートアップすると娘のヒョジンは苦しみ、もがき、耐えられなくなったジョングはお祓いを止めさせます。
憔悴した娘を病院へ運び、ジョングは事の原因となったであろう日本人の男を殺す為、仲間と共に向かうっている途中で誤って男を車で轢き殺してします。その後、娘は何事も無かったかのように正気を取り戻しました。
【ネタバレ】あらすじ①谷城(コクソン)で発生した殺人事件
殺人事件が起きてから村では事件と同じ時期にやって来た、日本人の男が怪しいのではないかと噂が立ちます。一方で死体から出た血液検査の結果は毒キノコが幻覚を見せているという物でした。
【ネタバレ】あらすじ②日本人の男に疑いを向ける
日本人男の家を訪れ、祭壇や動物の死骸、死んだ人々の写真を見たジョングとソンボク。「人の物を持ち去って呪いをかけてる」とソンボクが話すと、彼は男の家から持ち帰ったジョングの娘、ヒョジンの運動靴をそっと渡します。
【ネタバレ】あらすじ③娘を呪われたと思い込んだジョング
祈祷師のイルグァンに「今まで見てきた中で一番厄介な悪霊だ」と言われ、ジョングの日本人男への疑いは確信へと変わる。
そしてイルグァンは多額の除霊代を請求し、数日後に「殺」という呪術をかけ除霊を行う事となりました。除霊が始まると娘のヒョジンは苦しみだし、同時に離れた場所にいる日本人も苦しみだすのでした。
【ネタバレ】あらすじ④ジョング家族に訪れた結末は…
苦しむヒョジンの姿を見て、祈祷を中断させたジョングはヒョジンを病院へ連れていきます。その後、ジョングは日本人の男を殺しに向かうが、彼は何かに怯えていた様子でジョング達の前から逃げてしまい、ジョング達も帰ることにしました。
そんな矢先、崖の近くで誤って日本人の男を車で轢き殺してしまいます。ジョング達は男を崖下に投げ捨て、ヒョジンのいる病院へむかうと、そこには元気になったヒョジンの姿がありました。
娘の姿を見て犯人はあの男だったと安堵するジョングでしたが、気づかない間に何度かイルグァンから電話があり、イルグァンの元へ向かうと彼は「まだ、呪いは終わっていない。日本人の男は村を守ろうとしていた。犯人はあの女だ」と言うのでした。
ジョングが家に帰るとヒョジンの様子はおかしく、彼女は家の中の食料を食い散らかし、まるで別人になっていたのです。その姿を見て、祖母と妻は唖然としていました。
家の外に訪れた女にジョングは「悪霊はいつ家に来る」と尋ねると、女は「もう来ている」と答えました。そしてその女は「悪霊が罠に掛かったらあの家の鳥が3回鳴く、それまで待って」と言ったのです。
鳥が1度鳴くと女は「あと2回」「惑わされるな」と言い、もう一度鳴くと家に向かおうとするジョングの手を掴み「行くな」と言いました。しかし鳥が3回鳴く前に家に戻ったジョングの目の前には、血塗れになり息たえる妻の姿。白い上着が血に染まり、包丁を持ったまま佇むヒョジンの姿がありました。