悪の教典見どころ

【ネタバレ】映画『悪の教典』サイコキラーの結末は?!
(画像=『Sorte plus』より引用)

ここからは、悪の教典の見どころに迫ります。原作小説を読んだことのある方でも新たな楽しみ方のできる、映画ならではの見どころをお伝えします。始めて映画を鑑賞する方も、二度目以降の方も、こちらを参考にしてから作品を見てみてください。

見どころ①伊藤英明のサイコキラー演技

【ネタバレ】映画『悪の教典』サイコキラーの結末は?!
(画像=『Sorte plus』より引用)

悪の教典の見どころは、蓮実役を演じた伊藤英明さんのサイコキラー演技です。物語の中盤から終盤にかけて、その本性をあらわにする蓮実ですが、注目してほしいのは序盤の演技です。ここでも初見では気づけない程のさり気なさではありますが、サイコパスである片鱗を見せているのです。

例えば、妨害電波を流してカンニングを防ごうと言う提案を職員会議で行った際、校長に却下された瞬間に見せた人を見下すような表情。ぞくりとするような冷たい表情を見せているのですが、周りの教師たちは一切気が付いていません。

他にも、学校の裏掲示板に娘の悪口が書かれていると言って怒鳴り込みにきた清田の父親への対応でも、サイコパスな一面が見られます。それまで落ち着いて完璧な対応をこなしてきた蓮実でしたが、突然相手を逆上させるような煽り方をします。

【ネタバレ】映画『悪の教典』サイコキラーの結末は?!
(画像=『Sorte plus』より引用)

証拠として見せられた掲示板のページを見て、「こう言うのはガス抜きの類ですから」「お父さんも愚痴を吐く場くらい必要でしょう?」などと言い放ち、何度も怒鳴り込みにくる清田父を非難しているかのような台詞さえ口にします。

他にも、同性愛の教師を脅すときに見せた一瞬の笑顔や、息を吐くように嘘をつく様子からは、サイコパスの殺人鬼という役を見事に演じきっている様子が窺えます。ぜひ、物語序盤の伊藤英明さんの演技に注目してみてください。

見どころ②カメラワークが怖い

【ネタバレ】映画『悪の教典』サイコキラーの結末は?!
(画像=『Sorte plus』より引用)

カメラワークも見どころの一つです。この映画の怖さを引き立てているのは、生徒たちが大量虐殺されるシーンで、敢えて間近からの撮影を行うのではなく引きのカメラワークに徹している点です。これにより、直接的には見えなくても「凄惨な何かが起こっている」と思わせられるのです。

さらに、生徒の死体や荒れ果てた校舎の内部を写すことで、セリフがなくても悲惨な状況がひしひしと伝わってきます。恐怖を直接に描かないことで、観る者の想像力を掻き立てていることがよく分かります。

見どころ③メガホンを持ったのは三池監督

【ネタバレ】映画『悪の教典』サイコキラーの結末は?!
(画像=『Sorte plus』より引用)

今作の監督を務めたのは、海外でも高く評価されている稀代の映画監督、三池崇史さんです。三池さんは、この映画を制作するにあたり「主人公ハスミンの奴隷だ。もう誰にも止められない」とコメントを寄せており、R指定になるのも覚悟で、衝撃の原作を映画化しようという意気込みが見えます。

さらに、主人公の蓮実を「羊たちの沈黙」のハンニバル・レクター博士や「ダークナイト」のジョーカーを超える悪役として打ち出していくとも語っています。三池監督が蓮実というキャラクターをいかに描いたのか、注目です。

また、同じく人間の悪意を描いた中島哲也監督の「告白」のテイストも取り入れつつ製作したとも語っており、同作のファンである方はきっと楽しめることでしょう。