悪の教典ネタバレ考察を解説
悪の教典の考察をネタバレを含めながら解説します。鑑賞し終えてから疑問が残った方は、是非参考にしてみてください。
ネタバレ考察①芝原にみやの下着を渡した理由
女子生徒のみやにセクハラをしていた教師、芝原に彼女の下着を渡した蓮実の目論見は、彼が下着を所持していることでセクハラに信憑性を持たせるためだったと考えられます。みやを屋上から突き落として自殺に見せかけ殺した蓮実にとって、セクハラを自殺の理由に設定しておくことは重要なことだったのです。
ネタバレ考察②次のゲーム
蓮実が逮捕された後、彼の様子を見た怜花が「蓮実は次のゲームを始めている」と話すシーンがありました。この時点で精神異常者を演じていた蓮実は、おそらく警察署での取り調べでも罪を軽くするために何らかの手段に出るのでしょう。そして、何年か後に釈放される算段でいるのかもしれません。
であるとするならば、いつか社会に出てきた蓮実が次のゲームと題して何らかの犯罪に手を染めてもおかしくありません。
ネタバレ考察③なぜ清田梨奈は命を落としたのか
美術教師と関係を持っていた男子生徒・前島雅彦が気にかけている様子を見せていた清田梨奈は、カッターナイフを手に持って死んでいる様子が映されていました。自殺かと思われる描写ですが、不自然な点も見受けられるため、前島が手にかけたのではないかと思われます。
殺人への好奇心、もしくは清田への密かな好意から、彼女を恐怖から防ぐために手にかけたのかもしれません。そして、彼女が自殺をしたかのように隠蔽工作をしたのだと考えられます。
ネタバレ考察④卒業の目的は?
生徒を虐殺した後、蓮実が「卒業おめでとう」と呟きます。その真の意味とは、おそらく生きることからの卒業という意味ではないかと思われます。作中には、このセリフについて具体的な言及はありません。ただ、思考回路が人と異なっている蓮実の発した言葉ですから、それほど深い意味がなくても頷けます。
ネタバレ考察⑤犯行動機は?
蓮実はおそらく、自分自身が理想の姿であるために犯行を重ねたのでしょう。人殺しそのものが目的なのではなく、不都合な事態が起こるたびに殺人を手段として選ぶことで、自分の周りを平穏に保とうとしたのではないでしょうか。
完璧な高校教師としての自分を守るために、邪魔になるものを排除する…その姿勢を貫いた結果、生徒全員を惨殺することに至ったのです。