今週の第2位は、新潮のスクープである。日本を代表するサッカー選手、伊東純也が2人の女性から告訴されていたというのである。

 罪状は準強制性交等致傷罪と準強制性交等罪である。

 しかし文中で、犯罪被害者支援に取り組む上谷さくら弁護士にもいわせているように、これを立証するのは容易ではない。

 新潮も、女性たちのいい分を掲載しているが、彼女たちのいい分を全面的に正しいというスタンスではないようである。

 さらに、この記事が出てすぐに、伊東側が女性側を虚偽告訴で訴える事態に発展している。

 だが、伊東は、性交渉があったことは認めているようだから、「同意があったか否か」が争点になるようだ。

 こうして見て見ると、ロッテで女性から訴えられた山川穂高(後にソフトバンクへ移籍)のケースが思い起こされる。

「事件が起きたのは2022年11月2日。それまで札幌の遠征先などで開かれた複数人での飲み会で2度ほど一緒に飲んだことのあった山川とA子さん(20代)は、初めてサシで会うことになった。2人は西麻布の焼肉店で腹ごしらえしてから、徒歩数分の場所にあるホテルへと移動した。

 人目につかないよう、山川が先に焼肉店を出て入室。LINEで部屋番号を送ってからA子さんを呼び寄せた。部屋はベッドしか無いような簡素な空間である。その後、2人は密室内で起きた出来事について揉めるのである。

「A子さんは『お酒を飲むだけだと言っていたのに無理やり襲われた』と訴え、山川側は『ホテルに入ってきた時点で合意はあった』と反論。双方の主張は真っ向から食い違っています」(捜査関係者)」(デイリー新潮2023年12/25)

 結局、昨年8月に山川は「不起訴処分」になったが、不倫であったことでファンからは厳しい声が噴出した。

 だが、今回のケースは似ているようだが、決定的に違うのは、AとB、女性2人が被害を訴えていることと、被害女性の社長も「被害があった」と証言していることだ。

 もちろん伊東は結婚している。

 A子は伊東側に謝罪を求め、話し合ってきた。伊東側は金銭による示談を呈示してきたが、その場合は「口外禁止条項」を盛り込むよう女性たちに迫ったというのである。