では、女性たちの証言を見て見よう。
まずは経緯から。
A子は都内の医療機関に勤務しながら芸能事務所と業務委託契約を結んでいる。
昨年3月に参加したある会合で、事務所の社長からXという男を紹介された。このXは、新潮によれば、当時スポーツビジネス分野のコンサルティングやスポーツ選手のマネジメントを手掛ける『D-Sports』社の社員で現在は退社しているそうだ。
そのXから突然、大阪であるサッカー日本代表の試合を見に来ないかという誘いがあった。
6月20日に開催されたペルー代表との親善試合。だがA子は、仕事に繋がらないのなら行きたくないと事務所の社長にはっきり伝えたという。
だがXは執拗に事務所の社長に、プロデューサーやテレ朝のお偉いさんがいる、仕事を振ってくれるからと熱弁をふるい、A子と社長、Xからもう一人連れてきてくれというので、A子の友人のB子と一緒に大阪へと向かった。
試合終了後の夜11時頃、焼き肉屋で食事。1時間半ぐらいたった頃Xから連絡が入る。
社長がいう。
「他の選手も集まっている店があって、そこで飲むことになったから、すぐに女の子たちと来てくれと告げられた」
一同がタクシーで向かった先は大阪西区の飲食店。時刻は午前1時頃だったという。
「店は貸し切りで、半ば閉まった状態のシャッターを潜って、入店したのを憶えています」(A子)
事務所社長らの話によれば、伊東の他に同じ日本代表でフォワードの前田大然(26)と浅野拓麿(29)も店内にいたという。他にも女の子が何人かいたそうである。
A子とB子はともに酒が強く、店内で酔うことはなかったという。
伊東が彼女たちの席に来た。そして伊東は、やがてボルテージが上がって性的な話題を口にするになったそうである。
「飲み会はまだ続いていたのですが、Xさんが“そろそろ行こうか”と言いだして、店の外に出ました」(B子)
Xが用意したレンタカーに乗り込んだが、事務所の社長は乗車を拒絶されたという。
着いたところはリーガロイヤルホテル。部屋には伊東がいたが、直後に伊東の専属トレーナーが来て、焼酎やチューハイの缶が並べられた。
酒盛りが始まったが、Xは自室へ引き上げたという。
不可思議なことにやがてB子は椅子に座ったまま眠ってしまったという。
結果として、A子が伊東とトレーナーと飲むことになった。何度かイッキ飲みもしたそうだ。
そして2時間が経過した頃、トレーナーが部屋の明かりを消してしまったというのである。
A子は明かりをつけようとしたが、トレーナーに腕を抑えられ、そのうち、寝てしまったという。
「パッと目が覚めた時には、伊東さんが私の上に覆い被さっている状態。部屋は暗かったのですが、伊東さんの顔が私の目の前にあるのはわかりました。“うわ、いる”と。その光景は、はっきり覚えています」(A子)
B子も、意識を失っている間にトレーナーによって性被害に遭ったと話す。
身に着けていたワンピースもたくし上げられて、胸まではだけている状態で、
「その後、胸や陰部を舐められたり、触られたりしました。驚いたし、怖かったし、隣には友達のAちゃんもいるわけで、“やめてください”と言ったとは思うのですが、大声を出すことはできませんでした。暗がりの中でも、隣のベッドでAちゃんが伊東さんに犯されているのはわかりましたが、まともな意識が彼女にあるようには見えなかった。私の膣内には陰茎を入られた感覚が残りました」
さらにB子の記憶によれば、専属トレーナーは壁際のベッドにいた伊東に、「こっちの子ともやれよ」と声をかけたというのだ。