◆「裁判を待ってから語る」流れのきっかけの一件に

――多くのメディアと著名人との裁判傍聴の経験から、今回の裁判の行方はいかがでしょうか?

<その日に行われる裁判の一覧表である公判開廷予定表を見ると、出版社などのメディアが被告の名誉毀損の民事裁判は珍しくありません。

提訴された時には話題でも、和解や判決の時には報道もされずに傍聴席も空席だらけという事もよくあります。でもこの件はずっと注目されそうですよね>

裁判
――この裁判の社会へのインパクトは大きいものだと予想されます。

<去年の年末に発売された『週刊文春』には、告発した女性の証言がこと細かに掲載されています。しかし記事に対して松本さんがXで「事実無根」とポストして、所属事務所の吉本興業が「当該事実は一切なく」とコメントを発表しています。

会見などが開かれていないので「当該事実は一切なく」「事実無根」が、会ったこともない女性という意味なのか、新幹線で週刊文春の直撃取材すら受けていないという意味なのか現時点ではハッキリしませんが、意見が対立しています。故に「裁判で白黒つくまでは…」というのが、メディアでよく見聞きするというコメントです。

本件に関わらず誰かが逮捕されたけど本人は否認しているという場合、何かが報じられたけど本人が肯定も否定もしてない状態でも、我々は裁判で白黒つく前に確定的に語ってきていたと思います。

全てが裁判になるわけじゃないですが、きっかけの一件になったらいいなと思います。今まで好き勝手に語っていた(ように見える)テレビが「裁判でハッキリしてないので…」とみんなが口を揃えて言ってるのを見ると、良い流れかなと。事件報道とかは裁判を待ってから語ってほしいよなぁと裁判を傍聴してる人間として感じていたので。

ただし、それによって性加害という話題や問題が触れにくい世の中にはならないといいなぁと思います>

<文/女子SPA!編集部>

【女子SPA!編集部】

大人女性のホンネに向き合う!をモットーに日々奮闘しています。メンバーはコチラ。twitter:@joshispa、Instagram:@joshispa