──歴史エッセイスト・堀江宏樹が国民的番組・NHK「大河ドラマ」(など)に登場した人や事件をテーマに、ドラマと史実の交差点を探るべく自由勝手に考察していく! 前回はコチラ

『光る君へ』の放送もすでに第3回を数えました。ドラマとしてなかなか面白くなってきたように感じていますが、みなさんはいかがご覧になっていますか。特にキャラクター同士が自由にやりとりしている描写がいい味を出していますよね。まぁ、こういう部分については他の方が語ってくださるでしょうから、歴史的観点から興味を引いた部分について補足することにします。

 第3回は、まひろこと若き日の紫式部(吉高由里子さん)が、上流貴族の姫君の勉強会に参加するという展開がありました。まひろ以外、「漢字は苦手~」などというお嬢さまが大半でしたが、貴族の女性たちは本当に漢字を知らなかったのでしょうか。