◆ネガティブな感情は自分の固定観念によるものかも
カウンセリングでは、他にも「あなたの中で男性とはどういう存在ですか?」といった、当たり前の事として認識しているものについて問いかけをすることも多いそう。なぜこうした質問をするのかというと、回答からその人ならではの「思い込み」を見つけることができるからだといいます。
「ネガティブな感情というのは、生育環境からくる固定観念や思い込みが強く反映されていることが少なくありません。例えば『女は家庭に尽くし、男は外でしっかり働くべき』といった思い込みが自分の中にあれば、それを実行すると思います。
しかし本心では納得いってなければ、だんだんと自分自身の生き方に不満が溜まり、逃避行動として趣味などにのめり込むかもしれません。また自分から見て夫がしっかり働いていないように感じたら、相手を必要以上に責めたくなるかもしれません。
こうした行動(趣味にハマる、夫への怒り)は、物事に対する『こうあるべき』といった思い込みが関係しています。思い込みは極力減らせたほうが気持ちもラクになれますから、カウンセリングを通じてほぐしていくために、色んな価値観の問いかけも行っています」