総務省情報流通行政局 地上放送課長の佐伯宜昭殿宛の日本放送協会からの申し入れ書「令和6年の半島地震」に関する支援要請についてという題で、
「NHKは能登半島地震の発災直後から、避難の呼びかけ、被災状況の把握、被災者の支援等に全国のネットワークを生かして全力で取り組んでおります。
しかし、被災地においては、地震と津波の甚大な被害により、陸路・海路ともに極めてアクセスが困難な状況にあります。
つきましては、我国の報道機関で唯一の指定公共機関としての使命を果たすために、以下の要望をいたします。
〇自衛隊等による物資運搬〇石油など燃料の優先割り当ての登録〇優先車両の登録〇交換用バッテリーの割り当て」
現地取材では、民放も苦労しながら頑張っているのに、NHKだけを優遇しろといっているのだ。呆れるというか開いた口が塞がらない。
この文書に対してNHK職員はこう嘆く。
「うちは、国営放送になるつもりでしょうか…。
どんな災害でも、民放各局は自前のリソースで取材をやっていますよ。自衛隊頼みとは呆れます。こうやって国からか“恩”を受けておいて、政府を強く批判できるのでしょうか。現場の記者たちが知っていたら、こんな要請を出すのは絶対に止めたと思います。私の周囲には、この文書に憤る職員しかいませんよ」
国のいうことにはノーといわないから、こういう時にはどうか優先しておくれというのだから、もはやNHKはジャーナリズムではない。
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