Yもそのひとりで、当時彼は「大物飲み会」と称して、松本が収録に訪れる日のために、さまざまな人脈を駆使してアテンドに励んでいたという。その際、Yが女性たちに見せていたのが、指示書なるものだったそうだ。
「マクドナルド」
「スタバ」
「高校や中学の先生」
「べんごし」
「こうほうの女」
「人妻(子供なし) 」
弱い筆圧で書かれた文字だが、過去に松本が書いた文字と筆跡は酷似しているという。また、随所に松本の女性に対するこだわりと、執着がうかがえるそうだ。
「例えば、『CA』の欄には『ANA、JAL』と記され、『LCCはNG』という注意書きまである。
そしてNGの項目には『茶髪』『モデル』『のみや』『美容師』『アパレル』。松本が普段会えないようなタイプの女性を求めていることがわかる。
後輩芸人のYたちは、この『指示書』を元に、日夜調達に励んでいたのだ。
『Yから「マックに行って、可愛い子をスカウトしてきて」とスカウト行為するように頼まれていた子もいます』(Yの知人)」(文春)
さらに文春取材班は、福岡滞在中の松本の部屋で撮影された複数の写真を入手したそうだ。女性たちが自撮りしたものや、吉本興業からホテルに送付され、宿泊者「松本」と書かれた荷物や、私物のバックなどが写っているという。
そして、松本への女性たち献上という自らの経験を懺悔しながら、吉本興業の元芸人がこう語っている。
「当時、僕たちのような下っ端の芸人は、お笑いの帝王である松本さんに少しでも取り入りたいという思いで、必死に女の子を“献上”してきました。彼は、若手の『売れたい』という気持ちにつけ込んでいたのです。今考えると、若手芸人を馬鹿にしてますし、女性に対しても大変失礼ですよね」
そしてまた、松本に女性たちを献上してきたといわれる黒瀬の番組が見送りになった。