ふるさと納税という言葉は知っていても、実は制度を利用したことがない人もいるでしょう。しかし、ふるさと納税は非常にお得な制度なので、利用しないのは大損失!
この記事では、今さら聞けないふるさと納税の仕組みと、ふるさと納税の利用実態などについて解説します。
■ふるさと納税のおさらい
ふるさと納税とは、2,000円の自己負担を支払えば、自分の故郷や応援したい自治体に「寄付」という形で納税できる制度です。
ふるさと納税の魅力は、寄付した自治体からお礼として「返礼品」を受け取れること。返礼品は寄付金の3割以下に相当する品物とされており、各自治体の特産物やサービスの中から好きなものを選べます。
■ふるさと納税の利用者は1割程度
ふるさと納税は、住んでいる自治体に納税するだけでは受け取れない返礼品を受け取ることができる非常にお得な制度と言えます。
しかし、ふるさと納税ガイドを運営する株式会社カリーグズの調査によると、ふるさと納税を利用しているのは所得割の納税義務者全体の14.9%にとどまるそうです。
また、ふるさと納税の利用率は、東京や大阪などの大都市が高く、地方は低いという結果になりました。
■高所得者ほどふるさと納税を上手く活用している
ふるさと納税は、所得が多い人(納税額が多い人)ほど寄付できる金額が高くなり、それだけ返礼品も多く、豪華になります。寄付金額が多くても自己負担額は変わらないため、ふるさと納税に使える金額を計算して上限まで使う人が多いようです。
米やお酒、トイレットペーパーなど日常的に消費するものを返礼品として受け取れば日々の出費を減らせるほか、肉・海鮮・フルーツ・スイーツ、家電・家具・旅行券などの贅沢な商品を楽しむこともできます。
■ふるさと納税をする人はお金持ちになれるのか?
ふるさと納税の利用がお金持ちになることに直結はしませんが、制度を利用してお得に食品や日用品をゲットできれば、その分日々の出費が減ります。抑えた出費を投資に回せば、資産を増やしていくことも可能です。
そもそも、税金の仕組みを理解し、お得な制度を自ら選んで行動できる情報収集力や決断力のある人は、社会においても成功しやすいと言えるでしょう。
会社員の場合、ワンストップ特例を利用すれば確定申告の手間なく簡単に手続きができるので、まだふるさと納税をしたことがない人は、ぜひ今年は挑戦してみてくださいね。
文・勝目麻希(ファイナンシャル・プランナー) 新卒で総合職としてメガバンクに入行し、法人融資・金融商品販売等を担当。自分の金融知識や実務経験を活かしたいと独学でライターの道へ。現在はファイナンシャル・プランナーの知識を活かして金融系メディアを中心に執筆。