◆ママ友に褒めてもらいながら乗り切った「ワンオペ」時代

――結婚当初やゴミ清掃員を始める前「なんで私ばっかりが、支えないといけないんだ」と思ったことはありませんでしたか?

友紀さん:生活費はずっと半々にしていましたし、ゴミ清掃員を始める前も足りなければ単発バイトなどで、なんとかしてくれていたので不満はなかったです。ゴミ清掃員の仕事を始めてからは夫が生活費の2/3を稼いでくれていましたし。

――そうだったんですね。では、特に不満もなく?

友紀さん:家事に関しては、不満に思うことが多くありました。もともと家事も育児も率先してやるタイプではなく、1人目の保育園を見つけるのも私がやりましたし、保育園に行き始めた最初の1年間は送り迎えも私がやっていました。夫としては「やりたくない」というよりも「そういうのは男がするもんじゃない」みたいな感じで。

――それに対して「あなたもやってよ」と言ったんですか?

友紀さん:「やって」って言っても、なんとなくごまかしながら逃げるような感じが続いて、諦めちゃいましたね。「自分がやればいいや」と言わなくなっちゃいました。その頃は、心の距離がかなりあったと思います。

――しんどいことも多かったと思うのですが、どうやって乗り切ったのでしょう?

友紀さん:不満はずっとありましたけど、ママ友に恵まれていて。「こんなことがあった」と私が愚痴ると「友紀さんは頑張ってるよ!」って褒めてくれることも多く、乗り切れましたね。

――その後、現在に至るまでに秀一さんの家事・育児への取り組みに変化はありましたか?

友紀さん:2人目を妊娠したときに、私がつわりで全く動けなかった時期があって、夫が送り迎えせざるを得なくなったんです。さらにいうと、2人目が生まれた後で、私が産後鬱になったこともあり、家事を少しずつやってくれるようになりました。「やらざるを得ない」となった結果やってくれた感じですね。今はいいパパです。

<取材・文・撮影/松本果歩>

【松本果歩】

インタビュー記事から食レポ記事までジャンル問わず執筆するフリーランスライター。コンビニを愛しすぎるあまり、OLから某コンビニ本部員となり、店長を務めた経験あり。

Twitter:@KA_HO_MA